閑話休題シリーズ　～　”誘惑の秋”に惑わされないように！

　私が子供の頃（約３０年前）は、小学生で塾通いをしている子って殆どいませんでした。勿論、九州の片田舎において、”勉強がバリバリできる子”と”バリバリ足が速かったり、水泳が速い子”といった区分だと、もうダントツで後者がクラスで人気者でしたし、逆に前者は「アタマでっかち」とか「勉強ばっかりしてつまんないヤツ」というレッテルが問答無用で張られる時代と環境でした。仮に都内とか関東の大都市でも、中学受験なんてホンの一部の子供たちと御家庭の話題だったのではないでしょうか。それが最近では、５年生や４年生からの通塾は遅く、小学３年生からの通塾がトレンドみたいです。塾側も当然優秀な子供、いわゆる”地頭の良い子”の早期囲い込みをすることができるため、ビジネス的な意味あいもあり、小学２・３年生の頃から積極的に営業をかけているように思えます。我が家は通信制の塾と最低限の科目数の習い事しかしておりませんが、もはや習い事を一つもしていないご家庭のほうが少数派なのではないでしょうか。当然、各ご家庭における教育方針や教育費へ充てられる費用もそれぞれでしょう。実際、公立小学校に子供二人を通わせておりますが、子供たちの話を聞く限り、みんな何かしら習い事の一つや二つが大多数というのが地方においても現状なのではないでしょうか。

　どうしても、学校の勉強というジャンルに限定すると、いわゆる「国語・算数・理科・社会」といった４教科に絞られます。昨今ですと英語も加わっていますが、大人になってから使えない学校英語に見切りをつけて、公立であれ私立であれ、市中の英語塾に通わせる親御さんも多いのではないでしょうか。我が家も嫁と家族会議の結果、英語だけは早いうちに接したいという想いから紙の添削系の英語を小１の頃から習わせていますが、おかげで多少の英文ならばこなせるようになりました。とはいえ、対話型やグループ系ではないので、会話力はさすがに追いついていませんが、同じ学校のクラスの中ではやはり上位成績者に位置するようです。（私自身は幼少期の勉強は全くダメダメでしたので、あまり強くは言えませんが・・・）
　もちろん、ここで申し上げたいのは、小さいころからの積み重ねは、少なからず本人の未来へ良い意味で影響するということです。きっとガチ勢の子供たちだって、３歳や４歳ころから週４・５回から空手をひたすら練習していたと思います。日々ひたすら取り組むことで、県代表になったり、トーナメントでも上位入賞が彼らにとって”普通”のレベルまで達することができたと思います。つまり、空手であれ、勉強であれ”積み重ねてきたものが勝つ”あるいは勝てるチャンスが多くなるという変えようの無い現実を、身をもって気づいてもらいたいのです。

　先日の形の大会で大敗を喫した後でも、子供たちに変に後ろ向きな考え方にならないように済んだことも、やはり積み重ねた強さというものを多少なりとも親である私や嫁が理解していたからだと思います。そして、『今日は”空手”で負けたけど、明日は”何か”で勝てれば人生は楽しい！』と子供たちに伝えられればなと思います。遅かれ早かれ、空手に限らずですが、この先死ぬまでいろんな場面で壁にぶつかり、負けて悔しい思いをするでしょうし。そんなとき、別な拠り所があれば幾分人生が楽になるのではないでしょうか。そういった意味も含めて、過去の記事にも書きましたが、算数や外国語の試験も実は定期的に受けさせています。いわゆる”成功体験”というものを感じてもらうためです。たとえ小さい大会や試験でも、結果が実ること楽しさや充実感をもって、本人がやり遂げたという達成感が得られれば、親としてはうれしい限りです。皆さんはいかがでしょうか？

それでは今日のまとめです。

• 今の時代のこどもは忙しい！だからこそ、勉強について親も考えることが必要な時代！
• 空手であれ勉強であれ、積み重ねがもたらせる威力や可能性を理解させることが重要！
• マルチスキルの鍛錬も、将来に備えた戦略の一つ。ただし、ガス抜きもそれなりに・・・

今日は３連休初日ということもあり、午前中は空手の練習、午後は勉強、夕方から水泳、夜は再び勉強といった感じです（勉強＝学校の宿題ではなく、塾側の教材です）。明日明後日についても、１日はオフでも、もう１日は来月の試験に向けて子供たちと対策を練りたいところです。

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