昨日の記事において、水難事故に関わる記事を挙げました。心なしか、いつもよりPV(ページビュー)が多かったことが私にとっては意外でした。同時にこのブログの読者の方々において、少しでも海でのリスク回避について、真剣に考えていただきたいと思い、本日はもう一度、水難に関わる私の意見や実体験について触れたいと思います。
1 小さい頃から海で遊んだオトンです。
今までのブログの中で、私の地元が「九州の片田舎の小さな島」であることを触れておりましたが、そこで小学生から高校生までの時代を過ごしました。小学生の頃は学校のプールだけでなく、昔でいう地域のイベントみたいなもので”磯遊び”というものがありました。これは各地域の保護者や住民が、地元の海で遊んだり獲物を捕ったり、更にとった獲物をそのまま磯焼にしたり、BBQで持ち込んだお肉や野菜を浜辺の施設(勿論タダ同然の使用料)で遊んだり、、、
日本国内のすべての漁港や海側の住民が、こんな週末や夏休みばかりだとは思いませんが、少なくとも私の小さな頃は、そんな島の夏のイベントでした(だいたい7~9月で毎月開催)。よって、だいたいの子供はそのような時代を小学生から中学といった計7~9年間を過ごすため、まず海での遊び方にある程度の知識と経験を積んでいく訳です。
2 親として、子供に申し訳ないと思う。
時代がもはや昭和から平成、令和に変わったこともありますが、今の御時勢に上記のようなことをやってしまうと、漁業権とか組合の問題があり許されないことでしょう。例えばウニやアワビなど、約40年・50年前なら、自分や自分の家族が食べる程度のボリュームなら、常識的な範囲で誰も文句を言う方はいませんでした。
そういった子供時代を経ての自身の経験談ですが、悲しいことに、これを自分の子供に体験させることは極めて難しい。端的にいえば、地元の海でなければ経験が出来ないことが多く、コロナ禍で帰省が出来なかった昨今、容易ではありません。私が今在住している家から最寄りの海までは、車で30分間でつきますが、それは関東のコンクリとテトラポットの海であり、私が子供に伝えられるものが逆に無いというのが現実です。
せめてもの思い出として、また海に関する知識として、先日も水族館へ子供達を連れていきましたが、暑さやあまりの人の多さに、あっという間に子供達のテンションもダダ下がりでした( ;∀;)。
なかなか海についての魅力や怖さを伝えることが出来ず、親としては本当に申し訳無いという想いだけが募ります。地元の海に帰れば、、、、① 自生しているナマコなどを投げ合って遊んだり際の注意点、②ウニの捕まえ方と食べ方(勿論、捕ったその場で食べる!というより、捕った瞬間(むしろ数秒後)に生で食べる方法!)とか、③触っても大丈夫なイソギンチャクやウミウシ、逆に触ると絶対NGなやつの見分け方、④干潮の夜におけるタコの磯での捕まえ方(吸盤には要注意!)、④海流に逆らわない泳ぎ方、などなど、、
こういった教科書にないスキルや知識を教えられたらイイナと思って子供達に訊いてみましたが、『絶対怖い!嫌だヨ!』という有様でした。。
3 離岸流だけは、覚えさせるという決意
昨日の水難事故にも関係する内容ですが、実は私も中学生の頃に離岸流に巻き込まれるという経験をしています。約30年前において、”離岸流”という言葉自体メジャーではなく、昨今ニュースで取り上げられるまで、私も知りませんでした。ただ、離岸流の理屈やメカニズムを知ると、おそらく全国のどこの海にでも存在しうるということが分かります。仮に小さい頃に泳いだ海でも、大人になって地元を離れれば、そこはもう、別の海だと思った方がいいです。
私の場合は、体力があり余っている中学生3年生の頃、普段あまり行かない磯での最後の磯遊びの場所でした。そこはいつもよりも獲物(アワビ的なやつ)が多く捕れて、結構調子にのっていました。で、左手に獲物を4・5枚をつかみ、右手に熊手(獲物とり道具)、基本的に水中移動は浮揚は足のみでサクサクと楽しんでいたところ、急にあるポイントに浮上してから体が一向に進まない。
約30秒ぐらい、両足で陸側に進もうと結構強めに足を使っていましたが、むしろちょっとずつ、沖の方へ体が流れているーーーー。たまたま近くに(ほんの4・5m先に)一つ年上の先輩がいたので、上半身をなんとか浮かせながら『先輩、俺、体が全然進まないっす。。。やばいっすかね・・コレ?』と話しかけたら、『お前、獲物はもう諦めて、両手を使ってソッコーでそこから逃げろ。早くしろ!』と強めの口調で返されました。で、それでも前に進まない私を見かねて、最終的にその先輩も持っていた獲物を諦めて岩場に片手をつかみ、もう片方の手で私の手を掴んでくれて、ようやくその流域から脱出することが出来ました。
わかる方は限られるかもしれませんが、昔の大正製薬の栄養ドリンク、、、そう、あのリポビタン●でありがちなCMのワンシーンそのものでした。
どれだけ、海に慣れていても、泳ぎが上手でも、所詮自然には叶わないことを、私は知ることが出来て良かったのかもしません。私の場合は、その先輩がいて本当に助かりましたが、多くの場合、また小学生や未就学児など、本当に油断はできません。
夏休みは約半月ありますが、どうか皆さんが安全に自然と触れ合えることを、またそのリスクについて真剣に向き合い、良い思い出になることを願っております。
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