昨日のかごしま国体に続き、中国は杭州で開催されているアジア大会も空手の日程が終了しました。既に結果をご存じの方もいるかもしれませんが、改めて内容について振り返るとともに、個人的かつ独断と偏見ながら、記事にしてみたいと思います。
1 この結果を〇とみるか、▲と見るか?
改めますと、今年10月5日から8日まで、中国の杭州において「第19回アジア競技大会(2022/杭州) 空手競技」が開催されました。すでに国内大会でも名の知れた選手も出場している一方、初めてみるお名前の選手も当然いらっしゃいましたが、それにしても出場できる日本人選手はたったの「10名」って少ないですよね。。。9種目に出場ということですが、実質1種目に1名というと、既に日本代表クラスのレベルということでしょうし、それなりの選手が出場されたのでしょうが、結果は「金メダルが3個、銅メダルが1個」というものでした。
なおこの金メダル・・・・・3つとも「形」競技であったことが印象に強く残っています。たびたびこのブログでも記載しておりますが、『形の競技においては、t見重ねてきた時間がモノをいう世界。しかし、組手は新人がベテランを上回るワンチャンあり』というのが私の私見です。柔道同様、日本の国技ともいえる空手である以上、大会出場者は小さいころから相応の練習を重ねに重ねてきたことでしょう。実際形では3つも金メダルを獲得できましたし。しかし、組手の場合は下剋上を成しえるという現実を見えてきました。普通に考えても日本人選手であれば、相応のレベル・技量があるに決まっています。しかし、組手という予測不能な試合展開の中で、国際大会の経験不足というのもあったのではないでしょうか(※決して努力不足ということではなく、純粋に空手の世界大会の参加者・経験者がまだ少ないという現状)。少なくとも今回の出場者も次回・次々回と大会そのものの経験値を上げていくと思われますので、正直今回の悔しさをバネにしてメダルを逃してしまった選手に対しても期待したいところです!
引用元:公益財団法人全日本空手道連盟 アジア大会の結果 👈
↑↑ 大会結果は上記をご確認・ご参照ください! ↑↑
2 空手も日本から世界へ飛び立つ頃?
子供がいずれ自分たちの手から離れて大人になることを想像したときに、嬉しいような、少し寂しいようなという微妙な気持ちになるのでしょう。多分、空手も日本人にとってそんな感覚というか感触になるのではないでしょうか。かつて柔道もそうであったように、日本の独自のスポーツあるいは武道といえましたが、世界中に広まるにつれて様々なルールや取り決めが増えていきました。空手もまさに、今そのような時期が来ているかと思います。即ち「わかる人だけわかれば良い」とか「年長者、業界の功労者のいうことをとりあえず優先すればよい」といった感覚は、もう時代錯誤でしょう。オブラートに言いましたが、みなさんも自分や子供の形の試合で「はて?なんであちらの選手が勝ったのだろう」といった経験が一度や二度ではないはずです。つまり、形の試合においては、その勝因・敗因について、審判団や審査員から一切説明・補足もないし、ただ結果を受け入れるだけ。。。剣道や柔道であれば、ビデオ判定もあれば選手からの抗議行為もある。空手で、そういうパターンってありますか?まして、剣道や柔道には「形」はありません。それだけ特殊というか異質な競技で、さらに客観的に見て勝ち負けの指標・判断がわかりにくく、また選手へのフィードバックも無い。。。負けたと思ったら勝つこともあり、勝ったと思ったら逆に負けることもある。しかもその理由が一切わからない(教えてもらえない)となると、正直モンモンとなりません?
例えばフィギュアスケートのように、ショートプログラム・フリープログラムのそれぞれのプログラムで様々な加点・減点ポイントが可視化されるのであれば、多分選手も納得いくと思うのです。特に海外の選手からすると、意味不明で勝ったり負けたりするのは正直「面白くない」と考えるのが普通です。日本人の私ですらそう思いましたもん!
3 これからも海外ルールが増えていくか又は改正される?
かつて日本の柔道が、世界の「judo」になったように、近い将来には「karate」になるものと思います。オリンピックから除外された理由も、まだまだ現状の「空手」には世界中の人が見ても、「アレ?今のコッチが勝ったの?」的なシーンが多いと思います。そういった「わかる人だけわかれば良い。一般人には説明不要」といったスタンスのままだと、マイナースポーツとしての地位を悪い意味で獲得してしまうのではないでしょうか。また流派が複雑というか多いというのも実情だと思います。だって剣道でも「〇〇流」という太刀筋の流派はあっても、試合だとひたすら面・胴・小手を狙う事実は普遍でしょう。しかし空手の場合、特に形の試合においては、結局審判の目と感覚だけでの判断となります。これは、あまりにも分かりにくいですよね?何となくですが、空手がオリンピックから除外されてしまったことを考えると、「まだまだメジャースポーツには空手は早いよ!もっと万人にわかるようにルール改正や採点評価をクリアにしたら?」と遠回しに促されているのかもしれませんね。
それでは今日のまとめです。
- 中国でのアジア大会は終了!日本のメダルは4個で終了
- 形競技では存在感を出すも、組手競技では苦戦!理由は?
- 日本の空手から、世界の「karate」になるための変革期?
あくまでも私見ですが、もしかしたら「武道」としての空手と、「スポーツ」としてのkarateを分ける必要性が出ているのかもしれません。。自身が関係者でもなく、素人かつしがらみがないからこその言いたい放題ですが、皆さんはどう思われますか?
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